大事なのは素材の「相性」と作る「感性」と「真心」

 味の好みは人それぞれ違うもので、1つの味に
10人中全員が同評価する事は稀であり、
むしろそれが当然の事だと思います。

 故に、味そのものの奥深さ・魅力がそこにあり、
私共は探求していくのです。

料理にしても、飲み物にしても、単に高級素材を使用すれば
美味しいものが創れるとは限りません。

もちろん、高級素材そのものはすばらしい味を備えていますが、
大事なのは素材の「相性」と作る「感性」と「真心」だと思います。

餡1つとっても、同じ素材と分量を使用しても、
その日の気温・湿度又、ちょっとした火加減の差異で
味が違ってきます。それだけ繊細な一面があるのです。

大げさな事を言って申し訳ありませんが、
至って当然の事なんですよ。
なぜなら、恋愛と理屈が似ているからです。

食べものも恋愛も共通するのは、繊細な五感を
満たそうとする目的があり、そして一度満たされれば
頭から忘れようとしても忘れられない事です。

私共は、「高級贅沢菓子」と言う意味では創っておりません。
一人でも多くの方に私共のお菓子の味を知って頂くために、
「真心」と「誇り」をもって創っています。

そして、これまでにご愛顧いただいたお客様と
その歴史を築き上げた先代達に深く感謝し、
努力と精進を重ねて参ります。

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